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人工透析を受けている場合は障害年金(原則2級以上)を受けられます

人工透析

人工透析を行っている方については、平成14年4月から原則として2級の障害年金を受給することとなっています。

改正前は原則3級でした。

主要症状、検査成績、日常生活状況等によっては1級が認められることもあります。

なお、昭和61年3月以前に障害年金の受給権が発生する方は、人工透析を行っている場合であっても3級です。

その他腎疾患について(例)

障害年金に該当する場合を挙げます。

1級

内因性クレアチニンクリアランス値が10ml/分未満又は血清クレアチニン濃度が8mg/dl以上で、かつ一般状態が身の回りのことも出来ず、常に介助を必要とし、終日就床を強いられ、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるものの場合

2級

どちらかに該当する場合に認められます。

  1. 人工透析療法施行中のものの場合
  2. 内因性クレアチニンクリアランス値が10ml/分以上20ml/分未満(高度異常:10ml/分未満)又は血清クレアチニン濃度が5mg/dl以上8mg/dl未満(高度異常:8mg/dl以上)で、かつ、歩行や身のまわりのことは出来るが、時に少し介助が必要で、軽労働は出来ないが、日中の50%以上は起居しているもの又は身のまわりのある程度のことは出来るが、しばしば介助が必要で日中の50%以上は就床しており、自力では屋外への外出などがほぼ不可能となったものの場合

3級

どちらかに該当する場合に認められます。

  1. 内因性クレアチニンクリアランス値が30ml/分未満又は血清クレアチニン濃度が3mg/dl以上で、かつ、一般状態が軽度の症状が有り、肉体労働は制限を受けるが、歩行・軽労働・軽い家事・事務などは出来るもの。例えば軽い家事、事務など又は歩行や身のまわりのことは出来るが、時に少し介助が必要で、軽労働は出来ないが、日中の50%以上は起居しているものの場合
  2. ネフローゼ症候群検査成績で検査数値で尿蛋白量(1日尿蛋白量又は尿蛋白/尿クレアチニン比)が3.5g/日以上を持続するもので、かつ、血清アルブミンが3.0g/dl以下又は血清総蛋白6.0g/dl以下の状態で、かつ、一般状態が軽度の症状が有り、肉体労働は制限を受けるが、歩行・軽労働・軽い家事・事務などは出来るもの。例えば軽い家事、事務など又は歩行や身のまわりのことは出来るが、時に少し介助が必要で、軽労働は出来ないが、日中の50%以上は起居しているものの場合

人工透析を受けているが3級です…

昭和61年3月以前に障害年金の受給権が発生する方であれば特に問題ありません。

それに該当しない場合は年金事務所の事務処理が間違えている場合があります。

(平成27年11月判明分)

人工透析の特例(障害認定日)

障害認定日の原則

障害認定日に障害等級に該当する程度の障害の状態にあるときに障害年金が支給されます。

障害認定日とは、原則は

  • 疾病にかかり、又は負傷し、かつ、その疾病又は負傷及びこれらに起因する疾病(以下「傷病」という。)について初めて医師又は歯科医師の診療を受けた日(以下「初診日」という。)から起算して1年6ヵ月を経過した日
  • その期間内にその傷病が治った場合においては、その治った日(その症状が固定し治療の効果が期待できない状態に至った日を含む)

です。

例外的に

20歳前傷病による障害年金においては、

障害認定日以後に20歳に達した時は20歳に達した日

障害認定日が20歳に達した日後であるときはその障害認定日

人工透析の場合の例外(初診日から3ヶ月)

人工透析療法を初めて受けた日から起算して3カ月を経過した日

初診日から起算して1年6月を超える場合は原則通りの認定日です。

初診日とその証明

初診日は人工透析を開始した日という訳ではありません

初診日とは傷病について初めて医師又は歯科医師の診療を受けた日のことなので、人工透析又は腎疾患に限定した診療に限られません。

例えば腎疾患の主要症状として挙げられる悪心、嘔吐、食欲不振、頭痛などの自覚症状、浮腫、貧血、アシドーシス等により診療を受ければそれが初診日になります。

なお、健康診断を受けた日は初診日として取り扱われないのが原則です。

通常の場合

医師に受診状況等証明書を書いてもらい提出します。

これには傷病名、発病年月日、傷病の原因又は誘因、初診年月日、終診年月日、治療内容及び経過の概要などが記載されます。

pdficon16px受診状況等証明書(PDF 73KB)

証明書が提出できない場合

例えば初診日に診療を受けた病院が廃業している、カルテ等の診療録が存在しない、そのような場合には「受診状況等証明書が添付できない申立書」というものを提出します。

pdficon16px受診状況等証明書が添付できない申立書(PDF 119KB)

具体的支給額

平成28年4月分からの具体的支給額は以下の通りです。

障害基礎年金

  • 【1級】 780,100円×1.25+子の加算
  • 【2級】 780,100円+子の加算

です。

子の加算とは、第1子・第2子で各224,500円、第3子以降各74,800円となります。

ただし、子とは次の者に限ります。

  • 18歳到達年度の末日(3月31日)を経過していない子
  • 20歳未満で障害等級1級または2級の障害者

障害厚生年金

  • 【1級】
    (報酬比例の年金額) × 1.25 + 〔配偶者の加給年金額(224,500円)〕
  • 【2級】
    (報酬比例の年金額) + 〔配偶者の加給年金額(224,500円)〕
  • 【3級】
    (報酬比例の年金額) ※最低保障額 585,100円

誤解の多い思い込み

働いて賃金をもらっている場合でも障害年金は受けれます。

人工透析を受けていることは、それだけで2級以上に該当し障害年金の対象となります。

要件を満たしていれば2級の基礎年金がもらえます。

これは就労していて賃金を得ているか得ていないかは関係ありません。

賃金を得ていたとしても障害年金を受け取ることが出来ます。

腎臓移植を受けても即障害年金が停止されるわけではありません。

腎臓移植を受けたとしても術後の症状、治療経過、検査成績及び予後等を十分に考慮して総合的に障害年金の等級が決まります。

移植を受けた場合でも、臓器が生着し、安定的に機能するまでの間を考慮して術後1年間は従前の等級とするとされています。

病院で手続きしてくれる訳ではありません。

障害年金請求をサポートしてくれる病院はあるとは思いますが、原則として個別の請求手続きが必要になります。

請求手続きは日本年金機構に対して行います。

病院や市役所などに対して行うわけではありません。

障害認定日に障害の状態になくても請求できる場合があります。

請求には大きく分けて障害認定日の請求と事後重症による請求とがあります。

障害認定日の請求とは、障害認定日に障害年金が認められる障害の状態にあるときに障害認定日の翌月から年金が受けられるものです。

事後重症による請求とは、障害認定日に障害年金が認められる障害の状態に該当しなかった場合でも、その後症状が悪化し、障害年金が認められる障害の状態になったときに請求するものです。

つまり、障害認定日に障害の状態になくても、その後に障害の状態になれば事後重症による請求ができるわけです。

専門家に頼らなくても一人でも請求できます。

日本年金機構にいって相談すれば丁寧に対応してもらえます。

頼る専門家は社労士又は弁護士です。

一人で行うのが面倒な場合は、専門家に依頼するといいです。

社労士が代表的ですが、弁護士も取り扱うことができます。

参考サイト

人工透析を行っている方へ(日本年金機構のサイト)

腎疾患による障害認定基準

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