示談書を内容証明で送れる?

ある日の相談

A さん
慰謝料請求の内容証明に相手が返信をしてきました!
行政書士 さん
それはよかったですね。和解成立に向けて条件をつめてくださいね。
A さん
こっち側の和解条件を示談書にまとめて相手に送ろうか迷っているんですけど・・・
行政書士 さん
いろいろと考えられてますねぇ。示談書は何も成立してから作らなくても、そういう感じで最初から用意して相手に打診するという方法でも使えますからね。
A さん
ありがとうございます。それで、示談書の送り方なんですけど、やはり内容証明がいいでしょうか?普通郵便でもいいですかねぇ・・・

送れるが・・・

このような相談は定期的に受けます。

いろいろと考えた上で質問にいたったものもあれば、重要なものを送る時は内容証明!と思い込んでいる場合など様々です。

結論的には、内容証明については内容証明について知っておきたい9個の基礎知識でも記載したのですが、基本的に文章であれば20字26行など指定を守れば発送できます。

そういう意味では示談書も形式を守れば内容証明で発送できると言えます。

ただ、それに意味があるのかとなるとかなり疑問です。

例えば、示談書は次のような形になります。

示談書

甲と乙は次のように合意した。

第○条…

第○条…

合意の成立を証するため、本書2通を作成し、甲乙署名押印の上、各1通を保持する

平成  年  月  日

(署名欄)

さて、これを内容証明にするとなると、差出人と受取人の名前を記載する必要があります。

このようになるでしょうか。

受取人住所

受取人氏名

差出人住所

差出人氏名

示談書

(以下同じ)

しかし、これでは送られてきた方は何なのかよくわからない。

それで説明する文章を付けたとします。

受取人住所

受取人氏名

差出人住所

差出人氏名

差出人は、以下のように示談書を作成したので、○日以内に署名押印して送り返してください。

示談書

(以下同じ)

示談書を2通作るのであればこれを別便で送るか、示談書の部分を2回連続して書いて送るということになるでしょう。

そもそも内容証明を送る意味とは何だったか

内容証明を出す3つの意味でも記載したのですが、内容証明を送る形式的なメリットは証拠になること、郵便局がその内容を相手に送ったことと(配達証明をつければ)相手に到達したことを証明できるということがメリットなわけです。

行政書士 さん
残りの2つは心理的圧迫と法律で求められている場合でした。

では示談書にその意味を求める必要があるかを考えてみましょう。

1 示談書の内容を証明したい場合は内容証明を送らなくても、示談が成立すれば相手が示談書に署名しますので、その書面自体が証拠になります。

示談書以外に示談書の正当性を郵便局に証明してもらう必要はありません。

2 そもそも示談をするための条件を羅列して、これに応じないのであれば裁判も辞さず!というような内容で書面を作成するのであれば心理的圧迫を加えることができますが、それはもはや示談書というよりは要求書に近い内容になるかと思います。

3 示談書の送付を内容証明でしなければならないと定める法律の規定はありません。

以上の点から内容証明で示談書を送る必要はないといえます。

簡易書留またはレターパックあたりが無難

かといって普通郵便というのも届いたかどうかわからないという点で難があります。

相手が無視し始めたのか、単純に届いていないのかわからないからです。

そのため、配送を追跡できる簡易書留またはレターパックで示談書を送るといいかと思います。

内容証明はやはりインパクトも大事ですから、最初の請求のみにして、その後の話し合いや示談書の提示などは内容証明にする必要もないかと思います。

内容証明だと費用もかさみますので…

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行政書士 さん
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